公益社団法人福島県防犯協会連合会発 行 福島市山下町5番28号
☎024-535-8499 薨024-534-7070 http://www.bouhanfukushima.com
印刷 ㈱民報印刷
（1） 2017年（平成29年）4月
防 犯 し ゃ く な げ
第366号回らん
公益社団法人福島県防犯協会連合会発 行 福島市山下町5番28号
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昨年中（平成28年）の刑法犯認知件数は、1,216件
（9.5%）減の1万1,575件でした。平成14年の３万6,018 件をピークに14年連続の減少で戦後最少を更新しまし た。
罪種別では、約７割（70.8%）を窃盗犯が占め、前 年比9.2%減の8,197件でした。
しかし、詐欺等の知能犯や強盗事件、小中学生等へ の声掛け事案やサイバー犯罪等、増加している事案も 多く見受けられます。また、県内のなりすまし詐欺に ついては、引き続き重大な被害をもたらしており、県 警では今年も厳重な警戒を呼びかけています。
みんなでつくろう安心の街
0 1万 2万 3万 4万件
14
平成 15 16 17 18
平成28年中 11,575件（前年対比－1,216件）
刑法犯認知件数の推移（福島県）
19 20 21 22 23 24 25 26 27 28年 36,018 35,561
29,137 24,529 22,395
19,855 19,582 19,527 19,427
16,179 14,616 14,596 14,316 12,791 11,575
●平成14年をピークに平成15年から14年連続の減少
●戦後最少の刑法犯認知件数を更新
子 ど も 見 守 り 活 動 す す め よ う
新学期も間もなくですが、子供の連れ去りなど、重大な犯罪被害につながる「不審者からの声掛け事案」が増加しています。 被害の多い登下校時間帯に合わせて、防犯ボランティア等による「子ども見守り活動」を継続することが大切です。 プラス防犯は、日常生活の中で子どもの登下校時間帯に合わせて児童を見守る活動です。たとえば、◦玄関先の草花の手入れ◦パトロールを兼ねたジョギングやウォーキング◦犬の散歩を兼ねたパトロールなどで「地域の目」を光らせましょう。
❶知しらない人ひとにはついて行いかない
❷ひとりにならない
❸遊あそぶのは「だれと・どこで・ 何なん時じまで」を言いってから
❹「こわい！｣ と思おもったら大おお声ごえで 助たすけをよぼう！
❺車くるまが近ちかづいてきたら、はなれよう!
キケンから子
こどもを守
まもる
５つの約
や く束
そ くをしよう
プラス防犯のすすめ
ふ しん しや こえ こたえ
不審者からの声かけ➡こう答えよう！
・ゲームをやろうよ イヤです！
不審者は、ウソをついて言葉巧みに声かけします。
ゼッタイについていかないようにしましょう。
ふ しん しや こと ばたくみ こえ
いりません！
・おかし(お金) をあげるよかね
・おうちの人が事故にあった！
・おうちが火事だ！すぐ来て！ 知らない人は信じません！
ひと じ こ し
しん ひと
か じ き
大人の人か、おまわりさん に聞いてください
・道を教えてくれない?
・落とし物をさがして!
みち
お もの き
おし お と な ひと
平成28年の刑法犯認知件数、戦後最少を更新
みんなでつくろう安心の街
（2） 2017年（平成29年）4月
防 犯 し ゃ く な げ
第366号浅川町防犯協会は、「犯罪のない明るい社会」を目的に昭和51年に設立 し、町内全戸が加入しています。毎月２回の駅を中心とした防犯活動を 始め、毎年８月16日に行う県内最古の歴史を持つ『浅川の花火』では、 防犯パトロールや青少年への街頭指導を行う等、町民が一体となり安心・ 安全確保、青少年育成に努めています。
猪苗代支部は結成後、本年で62年目を迎えています。猪苗代町は県内 有数の観光地であり、春夏秋冬を問わず多くの観光客が訪れています。 同支部は笹岡正人支部長の下、これら観光客に対する各種被害防止対策 にも積極的に活動しており、毎年、寒風の中、スキー場におけるスキー・ スノーボード盗難被害防止広報を実施しています。
常磐防犯協会は、昭和45年に結成され、現在は寺田博明会長以下約50 名の会員がおり、自転車盗難被害防止を呼びかけるツーロック運動、年 金支給日におけるなりすまし詐欺被害防止活動、少年非行防止・少年の 健全育成を目的としたジュブナイル活動等を積極的に推進して、地区の 安全確保のため昼夜活動をしております。
平成29年における全国地域安全 運動は、10月11日（水）から20日（金） までの10日間行われる予定です。 この運動に向けて、今年も地域 安全ポスターと標語及び青パト写 真の募集を行います。
優秀な作品につきましては、県 内の地域安全活動の広報資料とし て活用されるとともに、全国防犯 協会連合会が主催する全国審査の 応募作として出品いたします。募 集テーマ（課題）等の詳細は、募 集チラシ又は公益社団法人福島県 防犯協会連合会のホームページを ご覧ください。
警察署・地区防犯協会への 応募〆切りは５月23日（火）です。
急増！還付金詐欺
だまされています!
ご用心
ご用心
「ATMに着いたら電話して」は詐欺!
ＡＴＭを操作しても還付金を受け取る機能はありません
•そのほか、架空請求詐欺（名義貸し詐欺など）等で高額な被害が頻発しています。
•不審電話があったら、すぐに警察や家族に相談を！（警察安全相談は＃9110）
市役所です
が…
ニセ電話
猪苗代地区防犯協会連合会猪苗代支部（猪苗代町）
常磐防犯協会（いわき市）
浅川町防犯協会（浅川町）
平成29年全国地域安全運動
ポスター・標語・青パト写真を募集
平成28年中のなりすまし詐欺被害認知状況
福島県内 件数平成28年被害金額 件数前年対比被害金額 なりすまし詐欺（総数） 101 30,831万円 −62 −14,970万円
オレオレ詐欺 35 11,136万円 −56 −11,253万円 架空請求詐欺 28 14,239万円 −20 −3,684万円 融資保証金詐欺 6 542万円 +2 −299万円 還付金等詐欺 28 2,265万円 +18 +717万円 その他の詐欺 4 2,649万円 −6 −451万円
（3） 2017年（平成29年）4月
防 犯 し ゃ く な げ
第366号平成28年地域安全作文 中学生の部 最優秀作品
平成28年地域安全作文 中学生の部 最優秀作品
私の町では、小学生が見守り隊の方々と下校する ところを目にすることがあります。見守り隊の方々 は、小学生と楽しく話をしながら下校していました。 この方々のおかげで、安全に登校することができて いるのだな、と思いました。
毎朝、横断歩道の前で私達を見守ってくださる 方々がいます。いつも笑顔であいさつをしてくれる、 優しい方です。
私は、あまり誰かにあいさつをすることがないの で、最初は頭を下げるくらいでした。
でも、毎朝あいさつをしているところを見ていて、 私もしっかりあいさつをするようになりました。「気 をつけてね。行ってらっしゃい。」
そう一言言ってもらえるだけで、とてもうれし かったです。この優しい一言で、町が守られている のだと思います。
私の町は、今とても安全だと思います。それは、 みんながいつも笑っているからです。町を歩いてい ても、学校にいても、必ず笑っている人を見ます。 当たり前のことかもしれないけれど、うれしいこと だと思います。 この町が安全だから、みんなは安心して笑顔に なれるのだと思います。もし安全でなかったら、安 心することができなかったら、笑っている人はいな
いと思います。
安全なだけではなく、みんなが安心できる町をつ くっていくことが大切なのだと思います。 安全で安心できる町をつくる。そのためには、地 域に住んでいる人がみんな協力することが大事だと 思います。地域のみんなが力を合わせることができ たら、どんなことがあっても楽しく生活することが できると思います。 すれ違った人にあいさつをする。行事に参加する。 こんな小さなことでもやっていくことが大切だと思 います。そうすれば、安全で安心な町をつくってい くことができると思います。
今ある町の安全が、「当たり前」だとは、思って はいけないと思います。
町の安全を考え、毎朝、私たちを見守ってくれて いる見守り隊の方々への、感謝の気持ちを忘れずに、 生活していきたいと思います。 たくさんの人に私の町の良いところを知ってもら い、いつまでも安全で安心な町にしていきたいです。 何もしなければ良くなることはないと思います。 だから自分は、「今、何ができるのか。」、「何をし なければいけないのか。」を考え、一日一日生活を していきたいです。
私の町は安全安心 川俣町立山木屋中学校１年（応募時） 三浦 華歩
さんバッテリー
バッテリー
盗難被害 が 増加中！
自動車等に取り付けてある部品等 を盗む「部品ねらい」の被害が増え ています。その約４割（40.7%）が 駐車場で発生し、特に中通りやいわ き方部で増えている状況です。
★盗難防止用ボルトに変える
★夜間も明るい場所に駐車する など工夫して愛車を守りま しょう！
平成28年中270件
（前年対比＋73件）
対策
ナンバープレート
ナンバープレート や
などの
介 紹 ト ォ フ 動 活 犯 防
「年末年始における地域安全 運動・防犯キャンペーン」 平成28年12月（白河市） 白河地区防犯指導隊
「ツーロックの日における 自転車盗難被害防止広報」 平成28年10月（福島駅西口） 福島地区防犯指導隊
「全国地域安全運動出動式に おける防犯パトロール」 平成28年10月（福島市） 福島地区防犯協会など
「年末年始における地域安全運動・ なりすまし詐欺被害防止広報」 平成28年12月（福島駅東口） 福島警察署
カクニンジャー福くんも広報に活 躍しました。
（4） 2017年（平成29年）4月
防 犯 し ゃ く な げ
第366号公益社団法人福島県防犯協会連合会では、より充
実した活動を行うため、賛助会員を募集しています。
入会手続きは、福島県防犯協会ホームページをご
覧になるか又は事務局までお問い合わせください。
電話（024）535–8499
あなたの 善意 を県民のために役立てませんか
賛 助 会 員 募 集 中
自転車防犯登録を推進しましょう
自転車の防犯登録は、法律によって義務づけられてい ます。防犯登録をすることにより、自転車盗難被害の防 止効果とともに、自転車の被害回復に役立っています。 必ず防犯登録をしましょう。
●自転車が盗まれたらお近くの警察に届けてください
●自転車の所有者が変わったときも登録が必要です
自 転 車 防 犯 登 録
二本松警察署では、中学生や高校生で地域安全ヤング ボランティア「リリーバーズ」を結成し、非行防止や健 全育成活動をしています。
毎年、冬には希望者を募り、老人ホームや保育園、二 本松駅前などでハンドベルの演奏会を開催しています。 ハンドベルは一人一音か二音のベルを持ち、全員でメ ロディーを作ります。一人でも合わないと曲になりませ ん。といって誰かに合わせて出そうとすると、微妙にず れてきます。一人ひとりが自信を持って音を出し、心を 一つにして演奏することによりメロディーが完成します。 リリーバーズ隊員は、一回一時間余り、合計しても十 回位の練習で本番に臨みます。初めのころは、たどたど しく大丈夫だろうかと不安もよぎりましたが、誰かがつ まずくと、休憩の間にリズムを教えてあげたり、隊員同 士でこの曲はみんなで歌おうと話し合ったりしながら、 回を重ねるごとに仕上がっていき、この年代の少年の持 つ能力、可能性の大きさには驚かされました。
勉強や受験で大事な時期に、学校と塾の合間に、重い 鞄を背負って通ってきて、集中して練習する姿は輝いて いました。
やはり、子ども達は、人と人とのふれあいの中で成長 していくのだと実感しました。
一方、子どもたちの間では、スマホをはじめ、ゲーム 機、音楽機器、学習タブレットなどを使ってインターネッ トに接続し、見ず知らずの人と会い、被害を受けたりト ラブルに巻き込まれることが多くなっています。
まだ、携帯電話も普及せず、電話ボックス一面にピン クビラが貼られ、テレクラが各地にあった頃に補導した 少女は、テレクラを利用して見知らぬ人と会い、性的行 為をしてお金をもらっていました。その中にはお金をも らえず、殴られることもありましたが、それでもやめずに、 反撃するために撮影するカメラを持参しながら続けてい ました。
どうしてやめないのか聞くと、少女は、「テレクラで会
う人は一度だけなので、何を言っても平気だし、気にす ることなく話ができるから楽でよかった。学校の友達は、 これを言ったら気にするのではないかといろいろ考えて 話ができなかった。」と言っていました。
やはりコミュニケーションは、お互いの感情をぶつけ 合ったり、意見が合わずにけんかをしたりする中で育っ ていくものだと思います。その煩わしさを避けて、一方 的に自分の思いをぶつけるのは、一時的にすっきりする だけで、何の喜びも成長もないと思います。
今も少女のように日常の交友関係に疲れて気楽に話し たいとか、これまでの関係をゼロにして、誰もしらない 自分から始めたいと、インターネットを使い、知らない 人と話をする少年もいると思います。しかし、相手は、 物わかりのいい同世代になりすまし、少年をだまそうと する悪い大人かもしれません。
また、逆に日常の交友関係が途絶える不安から、自宅 でも返信し続けている少年もいるでしょう。
子どもたちは、インターネットという機械を操作する 能力は高くてもそれを活用する社会的な能力は未熟です。 一度も会ったことのないメールだけの相手を「彼氏」と 言い切る少年が何人もいました。保護者の皆様が子ども たちのインターネットの利用を見守り、アドバイスして いくことが不可欠です。また、子どものはじめてのコミュ ニケーションの相手である保護者が子どもを受け入れ、 話を聞いてあげることこそ、コミュニケーション能力を 育てる第一歩だと思います。
地域においても、ボランティア活動などを通じて子ど も達とふれあい、コミュニケーション能力を育てながら、 インターネットを利用して被害に遭わないよう見守って いくことが大切だと思います。
二本松警察署
専門少年警察補導員
